ネズミのこぼれ話 ~ネズミについての、ちょっとした豆知識など~


ねずみはねずみ算式に増える!?

ねずみ算とは和算(日本で独自に発達した数学)の一つで、「ある期間にねずみがどれだけ増えるか」という問題を計算したものです。

どんどん数が増すことを「ねずみ算式に増える」と言いますが、このねずみ算を実際に計算してみると、その結果は膨大な数になってしまいます。

吉田光由が記した「塵劫記」に出てくるねずみ算の現代語訳を見てみましょう。

――正月に、ネズミのつがいがあらわれ、子を12匹産む。そして親と合わせて14匹になる。このネズミは、二月に子ネズミがまた子を12匹ずつ産むため、親と合わせて98匹になる。この様に、月に一度ずつ、親も子も孫もひ孫も月々に12匹ずつ産む時、12ヶ月でどれくらいになるかというと、276億8257万4402匹となる――

276億8257万4402匹!? と驚かれたのではないでしょうか。

もちろんこれは計算上のことで、実際のねずみには天敵がおり、病気や寿命などもあるため、これほど膨大に増えることはありません。

ハーメルンのねずみ騒動

「ハーメルンの笛吹き男」というおとぎ話をご存知でしょうか。

ドイツのハーメルン都市を舞台とした、グリム童話などでも有名なこの民間伝承は、実は史実がモデルではないかと前々から囁かれていました。

物語の概要はこうです。

――1284年、ハーメルンに色とりどりの衣装をまとった男がやって来て、報酬と引き換えに街を荒らしまわるねずみの駆除を約束した。

男は笛の音でねずみの群れをおびき寄せ、ヴェーザー川で溺れ死にさせることに成功したのだった。

しかし、ハーメルンの人々は約束を破り、笛吹き男への報酬を出し渋った。

怒った笛吹き男は、ねずみのときと同様に笛を鳴らし、ハーメルンの子供達を街から連れ去った。

130人の少年少女が笛吹き男の後に続き、洞窟の中に誘い入れられた。そして二度と戻って来なかった――

モデルとして考えられている史実には、いくつかあります。

ある説では、子供たちは何らかの自然的要因により死亡したもので、笛吹き男は死神の象徴であったとしています。

死神は、ときに笛吹き男のような色とりどりのまだら模様の衣装を身にまとった姿で描かれることがあるからです。

この自然要因説では、子供たちはヴェーザー川で溺死したとする説、土砂崩れにより死亡したとする説、流行病により病死したとする説などがあります。

また、この他に、ハーメルンの笛吹き男事件のやや過去に起こった少年十字軍運動など、巡礼行為や軍事行動であったのではないかという説も存在します。

中でも最も広く支持されている説は、子供たちは東ヨーロッパの植民地で村を創建するために、自らの意思で両親とハーメルン市を見捨て去ったとする説です。

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